一般のみなさまへ

特定健診・特定保健指導について

特定健診・特定保健指導について

 日本人の生活習慣の変化等により、近年、糖尿病等の生活習慣病の有病者・予備群が増加しており、それを原因とする死亡は、全体の約3分の1にものぼると推計されています。
 ご自身の健康状態を毎年確認し、健康づくりにつなげていくことが重要です。1年に一度、特定健診を受診し、生活習慣の改善が必要な方は、特定保健指導を受けましょう。

健康に自信がある人も受けよう、特定健診!
~「もしもしコッポちゃんレッツゴー特定健診」 健康“みみより”情報~

平成28年度に放送したラジオ広報「もしもしコッポちゃん レッツゴー特定健診」から
特定健診と健康づくりに「みみより」な情報をご紹介します。

特定健診編

毎年受けよう!特定健診

~なぜ健診を受ける必要があるの?~

 特定健診は生活習慣病を早期発見するためのものです。生活習慣病には自覚症状が出ない
 場合もあり、普段から血液や血管の状態を知る健診が有効な対策の一つとなります。
 健診は「未来への健康投資」と捉え、積極的に受診しましょう!

~去年受けたから、今年は受けなくてもいい?~

 私たちは1年ごとに年を重ね、生活もからだも変化しています。昨年異常なしの結果でも、
 油断は禁物です。毎年健診を受け、“変化の始まり”を見逃さないことが大切です。

若い人こそ、特定健診

~早期発見・早期介入がカギ~

 メタボリックシンドロームや高血圧、高血糖の状態を放っておくと、脳血管疾患や
 心疾患を引き起こし、仕事もままならない状態になる恐れもあります。
 「若いから大丈夫」と油断せず、「365日の内1日の半分だけ」を健診を受ける時間にして、
 日頃から自分の身体の状態を把握しておきましょう。

健康づくり編

①運動

毎日何歩 歩いていますか?

~日常生活に一工夫加えるだけでも、大きく違います~

 買い物に出かけたら、車は建物から離れた場所に停める

 近所の用事はなるべく歩いて済ませる

 地域で開催されるウォーキング大会に参加するなど、積極的に歩くきっかけ作りをする

~ウォーキングの際の水分摂取で気をつけることは?~

 開始直前ではなく30分程前にしっかり摂り、開始後も少量ずつこまめに摂取しましょう。

 汗をかいていなくても呼吸で体内の水分は失われるため、必ず水分を摂りましょう。

老若男女に、運動のススメ

~まずは、運動不足かどうかをチェック!~

 どこに行くにも車を利用する。

 歩いたり、自転車に乗ることが嫌い。

 運動が苦手でほとんどしない。

 仕事中は、ほとんど机に向かっている。

 階段を使わず、エレベーターやエスカレーターを利用する。

 いかがでしたか?チェックリスト2つ以上該当だったひとは「要注意」です!

~運動が不足すると、こんな影響が~

 脳への影響   ⇒血流が低下しやすく神経伝達物質の分泌にも悪影響。
          認知症の原因になったりすることも…。

 心臓への影響  ⇒活動量に見合う分しか血液を運ばなくなるため、ポンプ力が衰えやすい。

 内臓への影響  ⇒消費されなかったエネルギーが内臓脂肪として溜まりやすい。

 筋肉への影響  ⇒歩行を支える太ももなどの大きな筋肉が衰えやすい。

 血管への影響  ⇒血糖や資質が使われずに溜まるため、動脈硬化が進行しやすい。

 骨・関節への影響⇒骨にカルシウムを蓄えにくくなるため、関節の動きが硬くなりやすい。

 さらに進行すると…
 ①肥満・高血圧・脂質異常症・糖尿病など、生活習慣病の発症
 ②半身まひや活動制限・認知症など生活機能の低下

 全身がどんどん弱くなり、人生の楽しみや喜びも得にくくなってしまいます。

~運動をすると、こんなにいいことが!~

 筋肉が鍛えられ、消費エネルギーが増え、太りにくい体になる。

 中性脂肪やコレステロール値が改善する。

 インシュリンの働きがよくなり、血糖値が改善する。

 緊張を緩和し、ストレスを解消する。

②食事

野菜を摂取しよう!

~野菜は健康維持に欠かせません~

 野菜にはビタミン、ミネラル、食物繊維等の健康維持に欠かせない栄養素が豊富です。

 血管や細胞を傷つける「活性酸素」を消去する抗酸化作用の働きもあり、免疫力を高め、
 がん予防にも効果があると言われています。

~1日に必要な量は? 野菜ジュースでも良いの?~

 厚生労働省によると、1日に350g以上採ることが目標とされています。
 可能な限り、朝・昼・晩の3食採ることが理想です。

 野菜ジュースは、極力果物の割合が少ない若しくは入っていないものを選びましょう。

おいしいものの“あま~い罠”にご用心!

~糖尿病予防には、食事全体で気を付けましょう!~

 糖尿病は甘いもののみならず「カロリーのあるもの」を摂りすぎることが原因の一つです。
 腹八分目にすることや、寝る前2時間は何も食べない等の工夫をしてみましょう。

~食べ物の誘惑に負けないために~

 目の前に食べ物を置きっぱなしにしない、食後はすぐに食器を片付ける、食べたくなったら
 その場を離れる等、食べ物を極力視界に入れない工夫をしてみましょう。

減塩に挑戦!

~減塩のためにどうすれば良いの?~

 野菜や果物を多く摂るようにしましょう。カリウムが多く含まれており、余分な塩分を
 体の外に排出してくれます。塩分の多い食品や料理への意識を持ち、それらを控えめにしましょう。

「美味しくてすぐにはやめられない。」という場合も、例えば麺類は野菜も併せて食べる、スープは飲み干さない
 ようにする等の工夫から始めてみましょう。

③生活習慣

肺、元気ですか?

~日本の喫煙率とタバコのこと~

 習慣的に喫煙している人の割合は、16.7%(約6人に1人)で、喫煙者は、非喫煙者に
 比べて肺がんや心筋梗塞・脳卒中による死亡率が高くなるといわれています。

 喫煙により空気の通り道である気道や肺へ悪影響を及ぼし、肺気腫・気管支炎や
 慢性的な気道閉塞の原因となり、肺炎や慢性閉塞性肺疾患(COPD)を招きます。

~タバコを吸うとスッキリするってホント?~

 タバコを吸ったとき、イライラがスーッと収まっていく感覚を味わったことはありませんか?
 この「イライラ」の原因がタバコを吸っている故に生じる「ニコチン切れ」である可能性が
 高いのです。タバコを吸うとニコチンが数秒で脳に達し、快感を生じさせる物質のドーパミン
 を放出させます。その心地よさから「またもう一度吸いたい」という欲求が生じてしまい、
 「1本吸ってもまた1本」という悪循環に陥ってしまいます。

目指せ、血管美人!

~なぜ動脈硬化になるの? 体にどんな悪いことが起こるの?~

 高血圧により血管に負担がかかる、高コレステロール血症により動脈に中性脂肪や
 コレステロールが溜まり、血管が硬くなる(詰まる)等が原因です。

 血管が柔軟性を失うことによって血管自体が弱くなり、脳や心臓など大切な臓器に
 酸素や栄養を十分に送ることができず、心筋梗塞や脳卒中などを招きます。

~血管を柔軟に保つにはどうすれば良いか?~

 バランスの良い栄養を摂る(野菜を中心に、主菜・副菜・主食をバランス良く)

 禁煙し、運動する習慣をつける

 十分な質の良い睡眠をとる

寝ることが一番の薬?

~睡眠不足による健康への影響は?~

 生活習慣病の危険性が高ります。
 →睡眠時に息の通りが悪くなり呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」を放っておくと
  高血圧、糖尿病、不整脈、脳卒中、心疾患等の危険性が高まります。

 メンタルヘルスの不調を招きます。
 →疲れていても眠れない、熟睡感が無い等の状態は“こころのSOS”の可能性があります。

 事故やヒューマンエラーを引き起こすリスクが高まります。
 →注意力や集中力が低下し、仕事の能率を低下させ、事故やミス等の危険性が増します。

~睡眠時間は、どれくらいとれば良いの?~

 成人では6時間以上8時間未満が目安と言われていますが、個人差があるため、まずは
 自分に必要な睡眠時間を知ることが大切です。

 疲れていても眠れない、熟睡感が無い等の睡眠障害により日中の活動に悪影響がある場合は
 一人で抱え込まず、身近な専門家に相談し、睡眠習慣についての助言を受けましょう。

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